南方研究室 大阪大学大学院工学研究科 応用化学専攻物質機能化学講座 精密合成化学領域

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論文 Publication List at MINAKATA Lab.

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“Water-Dispersible Donor–Acceptor–Donor π-Conjugated Bolaamphiphiles Enabling a Humidity-Responsive Luminescence Color Change"
Tomoya Enjou, Shimpei Goto, Qiming Liu, Fumitaka Ishiwari, Akinori Saeki, Taro Uematsu, Yuka Ikemoto, Sora Watanabe, Go Matsuba, Kouichiro Ishibashi, Go Watanabe, Satoshi Minakata, Yoshimitsu Sagara, and Youhei Takeda*
Chem. Commun. 2024, 60, 3653–3656. DOI:10.1039/D3CC05749F

*Open-access article"!
*Invited as a part of a Themed Collection on "CC 60th Anniversary Authors Collection"!

*Selected as the "Outside Back Cover" of the issue!


論文概要: 本研究では、ジベンゾフェナジンを電子アクセプター、両親媒性置換基を複数有する硫黄原子で架橋したジアリールアミンを電子ドナーとする新奇な水分散性ドナー・アクセプター・ドナー型のπ共役ボラ両親媒性分子を創製した。この分子材料が、親水性高分子であるポリ(ビニルアルコール)をマトリックスとするフィルム中において、湿度変化に応答して明瞭なフォトルミネッセンス色の変化を示すことを明らかにした。

“Amino-λ3-iodane-Enabled Electrophilic Amination of Arylboronic Acid Derivatives"
Kensuke Kiyokawa,* Kazuki Kawanaka, and Satoshi Minakata*
Angew. Chem. Int. Ed. 2024, 63, e202319048/1–6. DOI:10.1002/anie.202319048

*Open-access article"!
*Selected as a HOT Paper"!


論文概要: 本研究では、ヨウ素上に無置換のアミノ基(−NH2)、および第一級アミノ基(−NHR)を有する新たなアミノ-λ3-ヨーダンの合成に成功し、それらを活用することでボロン酸の求電子的アミノ化が進行することを見出した。本アミノ化は、多様なボロン酸およびボロン酸エステルに対して適用可能であり、特に、従来法では困難とされている、強力な電子求引基を有するアリールボロン酸や、ヘテロアリールボロン酸に対するアミノ化も高効率で進行した。

“Photoexcitation of (Diarylmethylene)amino Benziodoxolones for Alkylamination of Styrene Derivatives with Carboxylic Acids"
Daichi Okumatsu, Kensuke Kiyokawa,* Linh Tran Bao Nguyen, Manabu Abe*, and Satoshi Minakata*
Chem. Sci. 2024, 15, 1069–1076. DOI:10.1039/D3SC06090Jz


論文概要: 本研究では、酸化剤かつアミノ化剤として作用するジアリールメチレンアミノベンズヨードキソロン(DABX)の可視光励起を利用することで、脂肪族カルボン酸をアルキル化剤として用いるアルケンのアルキルアミノ化を達成した。開発した反応は、光増感剤や触媒の添加を必要としないシンプルな光化学反応である。また、幅広い基質に適用可能であり、多様なアミンを簡便に合成可能である。さらに、過渡吸収スペクトルを利用した詳細な反応機構解析により、DABXの興味深い光反応性を明らかにした。

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