藤内研では、まず自分自身でもちいる分子の合成を行い、その分子の集合を制御することで新しい物質材料を創成し、それらを様々な分析・測定機器を用いて物性や性能を評価します。一方で計算化学を行うことで論理的な検証を行い、試行錯誤を繰り返しながらさらに高性能、高機能な有機材料の開発とその学理の解明を目指しています。研究全体を俯瞰的に見れば、有機分子が関与する研究を、偏りなく多方面から網羅的に行っているとも言えます。したがって、どこかの切り口で希望する企業とジョブマッチすることが多く、藤内研(旧宮田研を含む)の就職先としては、化学、繊維、石油系はもちろん、医薬品、電機系、自動車、飲料・食品など様々分野に広がっています。
また、藤内研では特に博士後期課程への進学を積極的に勧めています。今後、企業の国際化、ボーダーレス化が増々進んでいく中で、博士の学位を取得していることは生き残っていくために重要なパスポートになります。
世間では博士学位取得後の就職は厳しいというステレオタイプの情報が流れていますが、化学系の博士は全くそのようなことはありません。こと私たち応用化学専攻で博士学位を取得した卒業生は各業界から引く手あまたで、その就職先は皆さんが聞いたことのあるような大企業ばかりです。さらに民間企業に加えて大学等の教育・研究機関、国および独立行政法人の研究所など、自分の将来像に合わせて大きく選択肢が広がります。
大阪大学では、博士後期課程の授業料の完全無償化が達成されており、さらに
など、返済不要な給付金制度が充実(約15~20万円/月)しています。藤内研の博士後期課程の学生はいずれかの支援を受けています。