南方研究室 大阪大学大学院工学研究科 応用化学専攻物質機能化学講座 精密合成化学領域

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学部生の方へ

先輩たちからのメッセージ


研究室はどんなところなのか?それは、実際に研究室で頑張ってた先輩たちの話を聞くのが一番でしょう。そこで、卒業後、大学や企業の研究所の第一線で活躍している先輩たちからのメッセージをご覧ください。それでは、先輩たちの研究室での思い出とともにどうぞ。(敬称略) 


大橋 誠司 (平成17年修士課程修了、現在住友ベークライト株式会社研究員)

 研究室では、有機化学の基礎から先端まで学ぶことができました。また、先生方、先輩方とのミーティングが非常に有意義であった事を覚えています。今年、会社に入って2年になりますが、それらの経験が現在の研究スタイルに大きく生かされているのは間違いありません。研究室に入ってから、いろいろ心配な事もあるかと思いますが、これからの人生の糧として研究室生活を楽しんで頂きたいと思います。


坂井 教郎(平成12年博士課程修了、現在東京理科大学理工学部准教授)

 博士号を取得してから早や二年近く、関東の一私立大学の助手となってしまった小生が、外から改めて研究室を眺めてみて、頭に残るイメージトップ3。
No1:パッと思いついたアイディアがすぐに実行できる研究室
これは非常に重要です。あれこれしたいが肝心の設備や備品がないとよいアイディアも闇の中。
その点ここでは、有機合成に必要な大型分析機器から試薬、器具にいたるまで研究室内に一揃い、ちょっとしたアイディアも十分サポートしてくれてました。
No2:自分で考える力がつく研究室
私は六年間在籍し、自由にのびのびやらせてもらいました。その反面、自分で悩み考え、道を切り開かなくてはなりませんでした。
これが、今となっては大きな財産です。
No3:お酒に強くなる研究室
酒がらみのというよりは、イベントには必ず酒有りの研究室でしたね。
私は訳もなくドンチャン騒ぎするあの雰囲気が非常に気に入ってました。
以上の三つが私の記憶に鮮明に残るイメージですね。


俵石 泰輔(平成10年修士課程修了、現在武田薬品工業研究員)

 私は研究室での3年間、ケイ素原子の特性を活用した新しい反応の開発とその反応を利用した新規化合物の合成について研究を行っていました。研究生活を通して最も楽しかったことは、新しく見出した反応を利用してこれまでに誰も作ったことのない化合物を合成することでした。研究室で合成の楽しさを学んだ結果として、薬という価値のある化合物の合成に従事するメディシナルケミストに魅力を感じて、製薬会社を就職先に選びました。今でも学生時代と変わらず有機合成を楽しみながら、薬となりうる化合物の探索に励んでいます。また、研究生活を共にした同期や多くの先輩、後輩と出会えたことはとても大きなことで、今ではそれぞれ異なる企業の研究者となっていますが、研究室の卒業生として今でもお互い励ましあい、理解し合える仲間です。


山本 恵子(旧姓中村、平成12年修士課程修了、現在住友化学工業研究員)

 私が住友化学に入社して約2年が経過しました。入社した当初は合成の部署に配属し、現在は分析の部署に所属しています。合成の部署では製造プロセスの構築を行っていましたが、大学時代に経験したことが大いに役立ちました。講義で得た知識はもちろん、他の学生の実験、雑誌会で聞いた話など、数え上げればきりがありません。また、現在は分析の仕事をしていますが、分析の依頼者にとっても合成経験者が相手だと話が通じやすく、信頼でき、依頼しやすいと言われます。また私としても、学生時代にNMRやLC、GCなどの分析機器を多少なりとも扱っていたことから、分析へ移る際にも抵抗はありませんでした。未知化合物の構造推定を行う時も、大学時代にやっていたことと同様です。振り返ってみると、学生時代に研究室で学んだことが入社してからも両部署で役に立っており、ありがたく思っています。