大阪大学大学院工学研究科大島研究室

Research

阪大フロンティア研究機構 平成15・16年度研究テーマ
「燃料電池用フラーレン誘導体膜・電極ユニットの開発」

燃料電池とは?

 水素と酸素を反応させ、水を生成するときに電流をとりだす装置が燃料電池です。水素のかわりにメタノールなどを用いることもできます。エネルギー変換効率が高い、環境への影響はほとんどない、小型・軽量化が可能、多用な燃料を利用可能などの利点があります。1965年から宇宙ステーションで利用され、昼間は太陽光発電で水を電気分解して水素と酸素を得て、地球の陰に入る夜間に燃料電池を用いて水素と酸素から再び水を生成するとともに電気を得ています。この技術を応用し、現在、家庭用燃料電池や燃料電池自動車の実用化にむけて国内外において急速に研究が行われています。

本研究テーマの概要と目的

 携帯用小型電子機器(PDA,PC,携帯電話等)はブロードバンド時代を迎え、益々その重要性を増していくものと考えられます。本研究では、現在上市されているリチウム二次電池よりも軽量、長寿命で電力量も10倍程度高い、水素、もしくはメタノールで動作可能であるマイクロ燃料電池向けに最適であるフラーレン誘導体プロトン伝導膜(FPEM)・電極ユニット(FMEA)を開発、実用化することを目的としています。

<世界初のフラーレン膜を用いた直接メタノール型燃料電池試作品およびその概念図>
2004年3月東京 Nanotech2004にて展示(プロトンC60パワー株式会社との共同研究)

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