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基礎、応用、学際領域を含む広い化学の研究教育を独自の教育理念に基づいて担ってきた3部局が連携し、組織を越えてクロスオーバーする先端的化学研究分野の現場に立つ大学院後期課程学生(以下、後期学生と称す)を対象に、化学という学問の新しい方向を生み出し、さらには化学の新しい活躍の場を開拓しうる創造性豊かな活力のある人材を養成することを目的に、以下の取り組みを行う。
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1) |
自然共生化学創成プロジェクトに参加する博士後期課程の学生を対象にフェローシップを設け、生活費及び研究費補助を行う。その選考は3研究科が連携した評価委員会を設置して行う。
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2) |
3部局の後期学生を研究分野毎の小グループに編成して、それぞれにシンポジウムを企画・立案させ、国内外の講師の選出、招請、運営の全てを担当させる能動的・実践的教育を実施する。
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3) |
すでに一部で実施しているが、部局横断的な後期学生の研究教育面での一層の交流を図るため、1〜3ヶ月程度、他部局の研究室で研究実験等を行う学内インターンシップ制度を設ける。
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4) |
外国の大学に海外研究拠点を形成し、後期学生・若手教官を3〜6ヶ月間派遣して研究を行わせ、国際性豊かな研究者としての素養を身につけさせる海外インターンシップ制度を設ける
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5) |
社会の化学への要請を的確に捉えるためにフィールドワークと一体化した外部講師による講義を設定する。
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6) |
新たな課題に積極的に取り組むためのリサーチプロポーザルを後期1年生学生に課する。
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7) |
3研究科共通の研究教育課題である自然共生化学の分野において、他大学、他部局教官から博士論文審査員への積極的参加を得て、合同で博士論文公聴会を実施し、学生・教官の交流と研究教育領域の融合を推進する。
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8) |
3部局の豊富な人材を生かして、すでに一部で開始している英語による教育カリキュラムの実施範囲を3研究科に拡大する。当然、日本人学生にも参加させ、国際的教育環境を充実する。
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9) |
新しい学問分野の教育と普及のために、3研究科共通講義「エコケミストリー特論I〜IV」を英語で行う。
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10) |
化学教育カリキュラムを推進する人材として、ノーベル賞級の外国人客員教授を年間を通じて招聘し、定期的に講義を行う。優秀な研究者を招致するため、研究費、研究環境の整備費およびポスドク経費を措置する。
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11) |
これらの運営にあたっては、総長のマネジメントのもとにあるアドバイザリーオフィスを設置し、部局間の円滑かつ有効な交流を図り、教官および学生の活動を積極的に支援するとともに、その達成度を評価して次年度計画にフィードバックする機能をも併せ持つようにする。
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