1.典型金属触媒を用いた環境調和型合成反応の開発
当研究室では、省資源の観点から、地球上に豊富に存在する典型金属を触媒量だけ利用した新規反応開発を行っています。特に有機スズ化合物の触媒化をキーワードとして、有用な複素環合成など精力的に取り組んでいます。近年では小員環の反応性の高さを上手く制御することで、複雑な分子の構築にも成功しています。
2.新しい分析法による薬物異性体の高感度分析法の開発
毎年、法律の改正に伴い従来合法であった化学物質の製造や所持が厳しく制限される機会が増えてきました。一方でそれらを分析するに当たり、迅速でかつ正確な分析法の開発が求められています。当研究室では、質量分析の手法に新しくシリルカチオンを新たなイオン源として活用した分析手法の研究を行っています。これにより、微量のサンプルで高感度な分析が可能となり、社会変化に素早く対応可能となります。