ポリフェノール

 緑茶をはじめとする食品に含まれるポリフェノール類は、優れた抗酸化性、抗ガン活性、抗菌性、抗炎症性、抗ウィルス性などの種々の生理活性を有することが知られており、動脈硬化などの成人病やガン発生を予防する機能性食品基材として注目されています。一方、天然にはプロアントシアニジンに代表されるポリフェノールオリゴマーが知られており、低分子ポリフェノール類とは異なる特異的な生理活性を示します。動脈硬化抑制作用、胃潰瘍抑制作用、大腸ガン抑制作用、糖尿病合併症抑制作用などが見出されています。我々は低分子量ポリフェノール類を人工的に高分子量化することで、ポリフェノールの機能を大幅に増幅し、更には新しい機能を発現させてきました。高分子量化手法として、ポリフェノールの重合(酸化カップリング、アルデヒドとの重縮合)あるいはポリマーへの酵素的コンジュゲート化を開発しました。これらの高分子量化ポリフェノールは低分子ポリフェノールより高い抗酸化性を示し、更にダイエット、美容、アトピー等の疾病に関与する酵素に対する優れた阻害活性を発現しました(詳しくはこちら)。
 また、フェノール系ポリマーの生化学機能としてダニ、花粉アレルギーに対処できるアレルゲン不活性化機能を見出し、フィルター等への応用を目指しています(詳しくはこちら)。

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