高分子量化ポリフェノールの生化学機能

 緑茶カテキンなどの低分子ポリフェノールの重合体(オリゴマー)を天然素材あるいは自然現象をモデルに設計・合成しました。これらは低分子ポリフェノールには見られない優れた酵素阻害活性を示します。ダイエットに効く消化器関連酵素(アミラーゼ、リパーゼなど)を効果的に阻害することから、機能性食品素材として有望です。また、虫歯形成に関与するミュータンス連鎖球菌の付着を抑制し、更にミュータンス連鎖球菌が産出するグルコシルトランスフェラーゼに対する高い阻害活性を有することから(抗う蝕作用)、口腔衛生部材へ応用できます。機能性化粧品素材として有望な機能として、マトリックスメタロプロテイナーゼに対する阻害作用(アンチエイジング、皮膚のコラーゲンの分解を抑制)、ヒアルロニダーゼに対する阻害作用(ヒアルロン酸の分解によるかゆみ成分の生成防止−アトピー緩和)、チロシナーゼに対する阻害作用(チロシンの酸化による不溶性色素(シミ)の形成防止)が見出されています。

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