DDS担体

 電界紡糸法で作製したファイバーを用いて三次元構造を持ったドラッグキャリアからの薬剤徐放システムを検討し、臨床応用可能なモデルの構築を行いました。作製したファイバーシート(不織布)を術後の患部に直接貼り付け、そこから抗癌剤を徐放することで治癒する(再発を防止する)不織布状徐放製剤を開発しました。この不織布を用いることで外科手術により癌を切除した後の患部に残存した癌細胞の増殖を抑制し、さらに他の臓器にも癌を転移させない新規の治療方法を提案しました。皮内腫瘍モデルマウスにおける腫瘍抑制効果を検討したところ、抗癌剤溶液を注入した場合と比べ、抗癌剤含有不織布を移植したマウスにおいて顕著な腫瘍サイズの抑制が示されました(大阪大学未来医療センターとの共同研究)。



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