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研究プロジェクトPROJECT


CREST (独立行政法人科学技術振興機構) 研究代表者: 明石 満

事業名: (独)科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(CREST)
研究領域: ナノ科学を基盤とした革新的製造技術の創成
研究課題: 免疫制御能を有する高分子ナノ粒子ワクチンの製造
研究代表者: 明石 満(阪大院工)
共同研究者: 馬場昌範(鹿児島大院医歯学)、巽 智秀(阪大院医)
期間: 平成19〜24年度(5年半)

免疫系の人為的な制御に基づくワクチンは、感染症・がん・自己免疫疾患の予防・治療に対する免疫療法として有効な手段となる。しかしながら、従来の生物製剤(弱毒生ワクチン、不活化ワクチン)を用いたワクチンでは、現在ワクチン開発が求められている多くの疾患に対して、高い安全性と十分な予防・治療効果を両立させることは困難であり、サイエンスとテクノロジーの融合による新たな治療戦略が求められている。そこで本研究では、化学合成・高分子合成・自己組織化によるボトムアップ型ナノテクノロジーを基盤とした生分解性ナノ粒子合成・製造の基盤技術を確立し、ワクチン抗原を担持するナノ粒子の製造プロセスを構築することでナノ粒子ワクチンの実用化研究を推進する。また、ナノ粒子自身に免疫賦活化剤(アジュバント)としての機能と、抗原の組織・細胞内動態制御能を付与することで、免疫応答制御を可能とする抗原デリバリー型アジュバントを創製する。5年6ヶ月間の研究期間を通して、1)産学連携による高分子ナノテクノロジーを基盤としたナノ粒子製造技術の確立、2)抗原とナノ粒子とのコンジュゲーションによるワクチン製剤化プロセスの確立、3)ナノ粒子のワクチン効果と安全性評価、4)医工連携のもと実用化を目指したがんワクチンに対するトランスレーショナルリサーチへと展開を図る。これまでのCREST研究(平成14−19年度)「ナノ粒子を応用した抗レトロウイルスワクチンの開発」で得られた基盤成果をもとに、工業化レベルでのナノ粒子ワクチンの製造技術を完成させ、様々な疾病に応用展開することで、従来のワクチン概念を超越した革新的ナノ医療を実現化させる。ナノ粒子製造技術の確立、安全性試験、臨床展開においては、高度な技術と専門知識の集積された製薬・ワクチン製造企業の合成・製剤・生産技術が必要不可欠であり、産学連携のもと研究を推進する。

平成19年度実績報告書(CREST HP掲載分リンク)
平成20年度実績報告書(CREST HP掲載分リンク)
平成21年度実績報告書(CREST HP掲載分リンク)





                                           
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