大阪大学工学研究科　応用化学専攻　宇山研究室 Uyama Lab.Osaka University

モノリスMonolith

Monolith

モノリスとは骨格と空隙をそれぞれ連続に有する一塊の多孔体のことを言い、構造上の特徴からカラムや触媒の固定化担体として応用可能な機能性材料です。私たちは、高分子溶液からの相分離によるモノリスの作製法を開発しました。具体的には、高分子を混合溶媒中で加熱溶解し、その溶液を冷却することでサブミクロンサイズの骨格を有するモノリスを得ることができます。この作製法は従来技術と比較して非常に簡便なだけではなく、省エネルギー、かつ余分な廃棄物が出ないクリーンな製造プロセスであるという特徴があります。バイオ分野をはじめとする様々な応用が期待できます。

バイオプラスチックBioPlastics

BioPlastics

地球温暖化防止に向け、二酸化炭素を増加させないカーボンニュートラルなプラスチックが社会に求められており、地球環境に優しい高分子材料として、天然物を中心とする再生可能資源を出発原料に利用した“バイオマスプラスチック”が注目されています。私達は新しいバイオマスプラスチックの開発に系統的に取り組み、高性能・高機能材料を創出してきました。植物油脂を中心に、安価かつ大量に入手可能なバイオマスから独自の重合技術、複合化技術により高性能・高機能新材料を開発しています。

ハイドロゲルHydrogel

Hydrogel

人の体は70%程度が水分であり、複雑な階層性を有しています。ハイドロゲルは、人体に類似した含水高分子材料であり、またその構成要素がほとんど水であるため、環境と人に優しい高分子材料であるともいえます。したがって、ハイドロゲルは、組織再生用足場材料やドラッグドラッグデリバリー担体、さらにはソフトアクチュエータとして精力的に研究されています。我々は、バクテリアセルロース (ナタデココ)やセルロースナノファイバーを用いた機能性ゲルの開発やゲルの接着を駆使した次世代ソフトマテリアルの構築に取り組んでします。