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研究プロジェクトPROJECT


日本医療研究開発機構「橋渡し研究戦略的推進プログラム」大阪大学拠点
研究代表者: 松崎 典弥

事業名:日本医療研究開発機構「橋渡し研究戦略的推進プログラム」大阪大学拠点
研究領域:異分野融合型研究の推進による自立循環型新規医療創出基盤の確立
研究課題:酸素と栄養を供給 する新規足場材料の構築と厚い心筋組織の創製
研究代表者:松崎典弥
期間:令和元年(2019)~令和2年(2020)

 我々は、これまで、拡張型心筋症患者への筋芽細胞シートの貼り付けにより心機能が改善することを報告してきたが、改善しない患者もいた。そこで、より厚く、自ら拍動を補助可能な厚い心筋組織をin vitroで構築できれば、細胞シート法では治療が困難であった患者にも適用できると期待されている。これまで、様々な手法が検討されてきたが、1 mm以上の厚さを有する心筋組織の構築は困難であった。その理由として、心筋は自立拍動のため他の臓器と比較して栄養と酸素を消費しやすく、厚くなればなるほど低酸素・栄養不足による細胞死が誘導されるためと考えられる。
 そこで、我々は、血管のように酸素と栄養を自ら供給する足場材料を構築し、心筋組織内部でこれらが足場材料から供給されることで、今までよりも厚い心筋組織がin vitroで構築できると考えた。本手法が実現できれば、心筋組織以外の様々な組織にも応用可能であるため、再生医療の新しいブレイクスルーになることが期待される。




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