大阪大学大学院工学研究科

応用化学専攻分子創成化学コース

H17年度外部受験者合格体験記

麻生 隆彬  
後期課程1年(鹿児島大大学院出身)
 
 私は鹿児島大学大学院博士前期課程在籍当時、教授の異動に伴い籍を鹿児島大学に残し、大阪大学に特別研究学生として受け入れて頂きました。一年間大阪大学で学んだ後の外部受験です。大学的には外部受験ですが、研究室的には内部受験という少し特殊な状態です。ドクターコースの入試はおそらく阪大に限らず英語とプレゼンが重視されていると思います。特に外部からの試験では二次試験が実質時間無制限の質疑応答ですので、並々ならぬ準備が必要でしょう。合格するために特に準備する事は人それぞれでしょうが、私の場合は、「実験」と「論文作成」の二本立てでした。しかし、やはり外部入学者はまず研究室を自分の目で見て、そこの人間と話をすることが必要だと思います。本専攻は指導熱心な教官方ばかりで、多くの同期にも恵まれます。博士後期課程の学生はティーチング・アシスタント等で学部生や他研究室の教官と接する機会も多く、外部入学者でもすぐに阪大生活に馴染める環境は整っていると思います。当然、研究にもすぐ着手できる環境です。

佐守 真悟
後期課程1年

 「大学院進学にあたり重要なことは、自分が大学院で何をやりたいかを把握しておくことです。そのためにも事前に研究室訪問を行い、研究内容や研究室の雰囲気等について知っておいた方がよいと思います。また、試験があることも忘れてはいけません。私は外部から受験したので、あらかじめ教科書や過去問をおさえて試験対策をしました。
大学院では、レーザーや放射線を用いてラジカルイオンについて研究を行なっています。以前に行なっていた研究とは異なる研究分野を選んだこともあり、当初は不慣れなことが多く、大変な苦労を伴いましたが、先生方に親身な指導をして頂いたおかげで、研究を軌道に乗せることができました。私が博士課程に進学したのは、将来的にリーダーシップをとれるような研究者になりたいと思ったからです。今年度は、研究成果を論文として報告することもでき、またその成果を海外での学会で発表する機会にも恵まれました。阪大の分子化学コースは恵まれた研究環境にありますので、本コースへの進学をお勧めします。

岩本 雅子  
前期課程1年(関西大学工学部応用化学科出身)

 私は、関西大学工学部応用化学科から大阪大学大学院に入学しました。他の大学院を受験することは以前から決めていたことなので、大学院入試の本格的な準備は研究室に配属されてからすぐに始めました。自分の興味がある研究室を、ホームページを参考にしながら調べ、実際に訪問させていただきました。研究室訪問では、研究室の雰囲気を知るだけではなく、入試対策も教えていただきました。現在は、液晶とバイオの融合をテーマに研究を行っています。当初は不安も多くありましたが、先生方、先輩方の丁寧なご指導の下、今は充実した研究活動を行っています。阪大は、設備が整っているので研究がしやすく、また著名な研究者の講演など、様々な分野の研究に触れる機会も多々あるので自分の専門外の勉強をすることも十分可能です。研究環境にはとても恵まれていますので、他大学からの入学をお勧めしたいと思います。

美辺 翔  
前期課程1年(広島大学工学部第三類出身)

 私が大阪大学の大学院を受けようと考えたのは、四年生の五月頃です。大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻分子創成化学コース教授が、広島大学で講演されたことがきっかけでした。そのときの講演内容がとても面白く、分子創成化学コース研究室に興味を持ちました。その後、研究室を訪問し色々お話を聞かせていただき、“大学院はここに行きたい”と強く思いました。阪大の院に受かることができたのも、この研究室訪問があったからこそと思います。最近は、他大学からでも大学院に入学できるところが増えています。大学院から他大学に入学することは、その人にとって色々な経験を積むチャンスを与えてくれます。また、研究室にとっても外部からの刺激は良いものであると思います。他大学の大学院を志望している人には是非チャレンジしてほしいです。