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研究プロジェクトPROJECT


ナノ粒子アジュバント (武田薬品工業) 共同研究講座

講座名:ナノ粒子アジュバント(武田薬品工業)共同研究講座
設置部局:工学研究科
設置期間:平成 24年 2月 1日〜平成 27年 1月 31日(3年間)
担当者:
 ・三輪哲生・招へい教授(武田薬品 CMC研究センター長) (研究代表者)
 ・赤木隆美・特任准教授(大阪大学大学院工学研究科)
 ・長尾将男・招へい研究員(武田薬品 CMC研究センター)
 ・宇都倫史・特任研究員(大阪大学大学院工学研究科)
 ・明石 満・教授(大学院工学研究科応用化学専攻)(阪大側研究代表者)
研究施設:大阪大学テクノアライアンス棟

アジュバントとはワクチン抗原と一緒に投与することにより、抗原に対する免疫応答を増強する物質であり、その作用としては、抗原の徐放化、細胞への取り込み促進および免疫担当細胞の活性化が挙げられる。現在、日本で臨床的に使用されているアジュバントは水酸化アルミニウム(Alum)とMonophosphoryl lipid A(MPL)+Alum(AS04, GSK社)の2種類のみであり、種々のワクチン抗原に対応した、安全かつ高活性なアジュバントの開発が盛んに行われている。
当研究室では、生分解性の高分子ナノ粒子に着目し、工学的アプローチにより新規ワクチンアジュバントの開発を行っている(JST-CREST H14-19年度、H19-24年度)。その中で開発された疎水化ポリ(γ-グルタミン酸)(γ-PGA)ナノ粒子は、蛋白質やペプチドを粒子内部や表面に、高効率に担持することができ、また、樹状細胞などの抗原提示細胞に積極的に抗原をデリバリーすると共に、ナノ粒子自身に樹状細胞を活性化させるアジュバント効果が認められている。マウスを用いた免疫実験においても、ナノ粒子が既存のアジュバントと比較して優れた免疫誘導効果(対症疾患:がん、インフルエンザ、HIV、HTLV-1、日本脳炎、花粉症)を示すことが明らかにされている。そこで本共同研究講座では、大阪大学・鹿児島大学で開発されたナノ粒子の基盤技術をもとに、武田薬品が有するワクチン抗原、研究開発基盤、製剤化技術、品質管理等のノウハウを融合させることで、臨床展開に向けたナノ粒子ワクチンの製造技術の確立、有効性・安全性評価を実施する。また、ナノ粒子のアジュバントとしての特性に関する技術研究をさらに進め、次世代アジュバントの実用化・産業化に向けた研究を推進していく。





                                           
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