内分泌撹乱化学物質による環境汚染が大きな社会問題になって以来、より効率的な前処理法、選択的かつ高感度な分析法の開発が望まれている。GC-MSは、分離能と感度の点で非常に優れた分析装置で、環境分析において中心的な役割を果たしている。しかし、極性の高い物質を感度良く分析するためには、極性基を誘導体化する必要がある。
現在、アルキルフェノール類や有機スズ化合物などの内分泌撹乱化学物質の簡易かつ高感度な分析法の開発を目的として、 ・新規誘導体化反応 ・固相での誘導体化法、などの検討を行っている。 また、ノニルフェノールポリエトキシレート分解生成物の環境動態研究にも取り組んでいる。。
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