[分子設計化学領域]
茶谷直人 教授(06-6879-7397, chatani@chem.eng.osaka-u.ac.jp)
(http://www.chem.eng.osaka-u.ac.jp/ ̄chatani-lab/)
福本能也講師
鳶巣守助手
・新有機合成反応
・遷移金属錯体触媒
・新活性中間体
【キーワード】新物質、新反応、新触媒
新しい触媒反応の開発が主な研究テーマです。特に、今まで反応に供することができなかった結合や官能基の新しい活性化に基づいた触媒反応の設計、開発を行っています。さらに、新しい機能を持つ有機分子を創り出し、次世代技術の素材創製にも挑んでいます。
[平成16年度修士論文題目]
・ルテニウム触媒による、芳香族ケトンのオルト位不活性結合切断を経る化学選択的炭素−炭素結合形成反応
・ロジウム触媒存在下、末端アルキン類とアリルアミンとの反応による含窒素複素環化合物の合成
・ジルコノセン錯体を用いたエチレン、二酸化炭素、求核剤との3成分カップリング反応
[分子相関化学領域]
井上佳久教授(06-6879-7920, inoue@chem.eng.osaka-u.ac.jp)
(http://www.chem.eng.osaka-u.ac.jp/ ̄inoken/)
和田健彦助教授
山庄司由子助手
森 直助手
・不斉光化学
・超分子化学
・人工核酸
・励起状態での分子認識と反応制御
【キーワード】光化学、分子キラリティー、反応制御 、刺激応答
化学反応の理解に分子構造や電子構造は重要な概念です。これらと分子の諸特性との相関を解明し、その応用を行っています。光と分子、分子と分子、場と分子の相互作用の解明と分子認識などへの応用が主なテーマです。
[平成16年度修士論文題目]
・フッ素導入キラル増感剤を用いた環状オレフィンの光増感不斉異性化反応
・臨界二酸化炭素中における不斉光化学 −芳香族アルケンへのアルコール類の光増感極性付加反応−
・フェニルボロン酸を導入した新規ペプチドリボ核酸の合成とpHによる可逆的核酸認識制御への応用
・キラルなモレキュラ−クリップの合成とキロプティカル特性、分子認識ならびにキラル増感ホストとしての応用
[有機工業化学領域]
明石 満教授(06-6879-7356, akashi@chem.eng.osaka-u.ac.jp)
(http://www.chem.eng.osaka-u.ac.jp/ ̄akashi-lab/)
木田敏之講師
金子達雄助手
渡邊順司特任助教授
松崎典弥特任助手
Amornrat Lertworasirikul特任助手
・両親媒性化合物
・高分子ナノテクノロジー
・医用材料
・環境材料
【キーワード】ワクチン素材、再生医工学、ナノ粒子、分子認識、ナノ液晶、有機無機ハイブリッド
高分子合成化学の立場からナノテクノロジーを駆使し、医療用材料から環境適合樹脂まで幅広く材料科学を展開しています。例えば、ナノレベルで大きさや形状を制御した微粒子を用いて、高性能エイズワクチンとして応用しようとしています。
[平成16年度修士論文題目]
・二つの糖親水基をもつ三疎水鎖型両親媒性化合物により形成される会合体の形態
・再生医療への応用を指向した生分解性中空ナノカプセルの開発
・骨再生を指向したアガロース-CaCO3複合材料の調製及び細胞親和性評価
・剛直天然物の重合による高性能液晶高分子の合成とバイオ機能(鹿児島大)
・両親媒化したポリ(γ-グルタミン酸)からなる生分解性ナノ構造体の形状制御と分解性評価(鹿児島大)
・物質放出担体への応用を指向した多孔性ハイドロゲルの孔形状制御(鹿児島大)
[精密資源化学領域]
馬場章夫教授(06-6879-7384, baba@chem.eng.osaka-u.ac.jp)
(http://www.chem.eng.osaka-u.ac.jp/ ̄babaken)
芝田育也助教授
安田 誠講師
・有機典型金属化学
・不斉合成化学
・有機反応自由設計
【キーワード】新合成反応の開発、有機典型金属化合物、未利用資源の活用
簡単な分子から、高度に機能化された分子へのオリジナルな変換が本領域のポイント。化学の基本を大切にしながら、インジウム、スズ、ケイ素など、資源的に豊富な典型金属を触媒および有機金属試剤として、立体および官能基選択的な、まったく新しい有機合成手法の開発をめざす。
[平成16年度修士論文題目]
・添加剤により発現するインジウムの触媒活性を利用したエポキシドからの複素環合成
・アリリックハフニウムの発生とイミンとの反応における位置選択性制御
・ゲルマニウムの特性を活かしたアルデヒド間でのクロスアルドール反応
・ヒドロシランを水素源とするインジウムヒドリドの新規発生法とラジカル反応への展開
[触媒合成化学領域]
神戸宣明教授(06-6879-7388, kambe@chem.eng.osaka-u.ac.jp)
(http://www.chem.eng.osaka-u.ac.jp/ ̄catsyn/)
国安 均講師
寺尾 潤助手
・有機合成手法創出
・高機能触媒系開発
・有機電子材料開発
・有機反応の理論的解析
【キーワード】新規触媒反応系の創出、高効率的分子構築手法の開発、有機電子材料の開発と電子デバイスへの応用、有機反応の理論解析
ヘテロ元素や遷移金属など、種々の元素の化学的特性を解明し、それをもとに有用な合成反応、触媒反応を開拓しています。その他、理論計算による反応解析、新規有機機能材料の創出など、有機化学の幅広い分野の研究に取り組んでいます。
[平成16年度修士論文題目]
・窒素、酸素、硫黄求核剤のセレノイミドイル化を利用した複素環化合物の新規合成法の開発
・白金触媒による末端アルキン類のヒドロチオ化、二量化ビスチオ化、ヒドロチオカルボニル化反応の機構解明
・被覆共役ポリマーによる新規有機半導体材料の開発
・有機単一分子によるナノ電極間への新規結線手法の開発研究
・ジエンまたはアルキン存在下での銅触媒によるアルキルハライド類と有機マグネシウム試薬との反応
・Cl-Pt-S 骨格を有する錯体を用いた白金−硫黄結合間へのアルキン挿入反応に関する研究
[無機精密化学領域]
黒沢英夫教授(06-6879-7392, kurosawa@chem.eng.osaka-u.ac.jp)
(http://www.chem.eng.osaka-u.ac.jp/ ̄kuroken)
生越専介助教授
村橋哲郎助手
【キーワード】有機金属化学、合成化学、無機化学
有機化学と無機化学の融合分野である有機金属化学を研究しています。有機金属化合物は多くの不思議な構造や反応性を示し、有用な有機・無機材料を設計するのに役立ちます。本研究室では、広範な化学分野の基礎を応用につなぐ人材を育成します。
[平成16年度修士論文題目]
・アリルアルコール及びエノン類を用いた新規アリル錯体の発生
・η2:η2-1,5-エノンニッケル(0)錯体の酸化的環化
・多環式芳香族化合物を配位子とするサンドイッチ型パラジウム4核錯体の合成と構造
・p-フェニレン骨格を含む共役オレフィンの分子状パラジウム鎖への配位挙動
・アレーンルテニウム二核錯体における架橋配位子の配位挙動
[物性化学領域]
(http://www.ch.wani.osaka-u.ac.jp/lab/matsu/)
有村正名学内講師(06-6879-4587)
中野元裕講師
・金属錯体分子集合体
・層間化合物
・構造と機能
【キーワード】金属錯体、構造化学、導電性・磁性
多様な構造をとる金属錯体の電子状態と分子配列をうまく制御し、その分子集合体の結晶構造ならびに物性・機能を研究しています。また、気相における分子やイオンの会合状態をしらべ、その構造や安定性の量子化学的解析にも取り組んでいます。
[平成16年度修士論文題目]
・気相中での窒素あるいは酸素を含む環状化合物-金属カチオンクラスターの生成と構造
・多硫黄ジチオレートおよびテトラチオレート配位子をもつ分極性平面金属錯体の合成とその酸化
協力講座
[反応化学工学領域・励起分子化学研究分野(産業科学研究所)]
真嶋哲朗教授(06-6879-8495, majima@sanken.osaka-u.ac.jp)
(http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/mec/mecHP.html)
藤塚 守助教授
藤乗幸子助手
川井清彦助手
遠藤政幸助手
・マルチビーム化学反応
・DNA光化学
・タンパク機能の光制御
・二酸化チタン光触媒
【キーワード】ビーム機能化学、生体分子光化学、光触媒
光を利用した生体分子化学、反応制御、触媒反応や新機能性分子・高機能性材料の開発を目指して研究を行っています。具体的には、酸化チタン光触媒、光がん治療法、光機能性酵素、マルチビーム化学、多光子イオン化、レーザー同位体分離、DNA分子ワイヤ、DNA酸化損傷、DNA超分子、単一分子計測などです。
[平成16年度修士論文題目]
・架橋型オリゴヌクレオチドを用いたDNA超分子
・スチルベン誘導体の共鳴2光子イオン化
・ピレンダイマーラジカルカチオンによるDNAダイナミクス
[物性有機化学領域・有機物性化学研究分野(産業科学研究所)]
安蘇芳雄教授(06-6879-8495, aso@sanken.osaka-u.ac.jp)
(http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/omm/)
兼田隆弘助教授
家 裕隆助手
・構造有機化学
・分子エレクトロニクス
・超分子マシン
【キーワード】拡張共役分子、分子エレクトロニクス、スーパーシクロデキストリン
有機物質の機能を分子のレベルで解明し制御することで,分子エレクトロニクスに
適した新しい共役分子材料を開発する研究と,分子ピストン・分子筋肉などの超分子
マシンの構築を目指してシクロデキストリン高次自己組織化の研究を行っています。
[平成15年度修士論文題目]
・アゾ色素修飾完全メチル化シクロデキストリンを基盤とした自己組織化超分子
体の構築
[環境化学領域・環境化学講座(環境安全研究管理センター)]
田中 稔教授(06-6879-8975, tanaka@epc.osaka-u.ac.jp)
(http://www.chem.eng.osaka-u.ac.jp/ ̄tanaken/)
矢坂裕太講師
江口正治助手
角井伸次助手
・高選択的分離
・高感度分析
・有害物質の無害化処理
【キーワード】有害化学物質、高感度・選択的分析法の開発、クリーンな無害化処理法の開発
有害化学物質に係わる環境保全と安全管理に関する基礎的な研究を行っています。これらに不可欠な有害化学物質の高感度、選択的な分析法の開発と、有害化学物質のクリーンな無害化処理法の開発を推進しています。
[平成16年度修士論文題目]
・有機修飾剤を用いたETV-ICP-MSによるサマリウムの超微量分析法の開発
・固相誘導体化を用いたエストロゲン類のGC-MS-MS分析
・磁場を用いたクリプトスポリジウム・オーシストの除去法の開発