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SEEDS受講生の明日理湖さんが、GSC全国受講生研究発表会に登場!

科学技術振興機構は「グローバル・サイエンスキャンパス(以下、GSC)」事業を通じて、大学が科学技術人材を育成するために、地域で卓越した意欲・能力を有する高校生等を募集・選抜し、国際的な活動を含む高度で体系的な、理数教育プログラムの開発・実施等を行うことを支援しています。

大阪大学の「世界適塾の教育研究力を活かした SEEDS プログラム傑出した科学技術人材発見と早期育成(以下、SEEDS)」も平成27年度にGSCに採択(期間は4年間)され、これまで多くの高校生などに、本物の研究を体感してもらってきました。SEEDSとは世界最先端の科学技術にいち早く触れてみたいという意欲的な高校生向けのプログラムで、大阪大学の多岐にわたる研究に触れてもらうことで、科学に対する小さな好奇心の芽を大きく伸ばしてもらうのが目的です。

さる、2018年10月7日(日)・8日(月祝)に東京の日本科学未来館において、GSC全国受講生研究発表会が実施され、全国のGSC実施機関である15大学の受講生から選ばれた38件のポスター発表が行われました。大阪大学のSEED2018実感コース受講生約30名からも3名が選ばれ、東京でのポスター発表に望みました。
2018年の春から夏にかけて、応用化学専攻・環境安全研究管理センターで実感コースを受講された明日 理湖さん(高3)もその一人。これまでの「雨水に含まれる酢酸の微量分析 」に関する研究成果を発表しました。
今回はSEEDSプログラムに対する明日さんのコメントをご紹介します。

GSC全国受講生研究発表会

ー SEEDSに応募されたきっかけや目的は?

父が元研究職ということもあり、元々「研究」に興味があったのですが、高校生では専門的な研究ができる機会はなく、ずっとそのようなプログラムがないか探していました。そんなときに、学校の廊下に貼ってあった「阪大で研究しよう!」という文面が目に飛び込んできて、これだ!と思い申し込みました。

ー実際に大阪大学のキャンパスでSEEDSプログラムに取り組まれた感想はいかがでしたか?

刺激を受けることばかりでした。
自分と同じように科学に強い興味がある仲間と出会えたことは一生の宝物になると思います。めばえ道場などで話し合いをしていくなかで、「本当に同級生!?」と思うくらい沢山の知識を持っている子や、自分とは全く別の視点から考えている子に出会うことができました。その子たちと話し合うことで、すごく勉強になったし、自分の視野がいかに狭かったのかを考えさせられました。
実感コースに移ってからは、より他の受講生と密に関わることができたと感じています。
とくに、全国受講生研究発表会に一緒に参加した8人とは今でも交流が続いています。
各個人、年齢も性別も学校も様々ですが、自分とは違うことに全力で挑戦しており、尊敬できる人ばかりです。SEEDSを通して出会えたことに本当に感謝しています。

ー研究室の研究環境(設備)、雰囲気はいかがでしたか?

とても恵まれていたと思います。
研究資金が豊富だということは、研究をしていく上でとても大切なことだと知りました。
私が所属させていただいていた芝田研究室はとてもアットホームで、いい意味で「研究」のイメージが変わりました。
もっと一人一人黙々と研究ばかりをして、研究室内は空気が張り詰めているのかと思っていたのですが、研究するときはしっかり研究に打ち込み、食事の時などはメンバー同士で楽しく話などをしていて驚きました。
私にも優しく接していただき、研究室に行くのが毎回とても楽しみでした。
知識も少なく未熟な私にも装置の使用方法などを一から丁寧に教えてくださり、本当にありがたかったです。
また、教授の方々との距離も近く、相談もしやすかったです。

芝田研究室の皆さんと
院生が装置の使用方法を伝授

ー本プログラムを通じて、自分自身に変化はありましたか?

私の中での1番の変化は「研究」に対する考え方が変わったことです。
今までは研究=予想を証明するための実験をすることでした。しかし、自分自身で研究を始めてみると、上手くいかないことも多かったです。その時に私は、実験は研究の一部であり、思い通りに結果が出なかった時に、どうしてだろう、原因はなんだろう、と考えることこそが研究なのではないかと気づきました。この気づきは私がこれから大学に進学し、研究を続けていく上でとても大切なものになったと思います。

考えることも研究です
プレゼン練習も貴重な経験

ー高校生活に変化はありましたか?

あったと思います。
勉強と部活動、そしてSEEDSと正直大変な時期もありました。私は吹奏楽部に所属していたので、もちろん休みはなく土日も全日練習が普通でした。その上、学生指揮者という立場も任されていたので仕事量も多く、SEEDのレポートが期限ギリギリになることも少なくありませんでした。
しかし、その分密度の濃い高校生活を送ることができたと感じています。全てのことを、なんとかやり切れたこの経験は自分にとって大きな自信になりました。

ー後輩たちにメッセージをお願いします

SEEDSに行くか迷っている高校生は、絶対に参加してみて欲しいと自信を持って言えます。両立に不安を感じていても、最終的にはなんとかなるので、ぜひ挑戦してみてほしいです。
私は、実際に研究室に行ったことで、具体的なイメージができ、自分の目指したい場所が明確になりました。
私にとってSEEDSは素晴らしい出会いと経験をくれた、最高のプログラムです。

明日 理湖さん、たいへんお疲れさまでした。
大学での研究生活も頑張ってくださいね!!

SEEDSプログラムの詳細はこちら

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