化学のツボ

一緒にエレベーターには乗らないで!

4年生で研究室に配属されて初めて、実験やNMRに必要な液体窒素を汲みに行くことになりました。二人一組(今日は特別に三人体制)で液体窒素の魔法瓶を台車に乗せて研究室から歩くこと約10分、ガソリンスタンドのような施設に到着。


作業も無人のガソリンスタンドとほぼ同じ、タッチパネルで満タンとか数量を指定してノズルを魔法瓶に差し込むと自動で給液がはじまります。プシューッと勢いよく音は出るものの、テレビでよく出てくる煙がモクモクみたいな派手な見栄えにはなりません。


満タン間近になると多少は漏れてくるという先輩の言葉を信じ、待つこと5分、徐々に差し込み口や金具に霜が付きだし、液体窒素が流れてくるホースからはモラモラと煙が立ち上り始めました。カメラを構えながら興奮を抑えられない私とは対照的に先輩はいたってクール。100回以上は汲みに来ているらしく、私との温度差に若干困惑気味。

クライマックスでは差し込み口から噴煙が勢いよく飛び出し、なかなかおもしろい画像が撮れました。


慎重に台車に乗せて帰る道すがら、化学系での使用頻度が高いのになんでこんなに遠いところにあるの?なんて考えてしまいました。
化学棟に着くと、エレベーターに一人の先輩が先に乗り込み、行ってしまいました。不思議に思っていると、次のエレベーターには液体窒素だけが載せられて閉扉。キョトンとしている私の顔を見て、もう一人の先輩がすかさず、
「万が一のために、液体窒素とは一緒に乗らない。もし蓋が開いてしまったら・・・。」
と説明いただきました。にこやかに慣れた手つきではあったものの、危険な作業を進めていたのだと、背筋がピンとなりました。


某研究室 新四年生

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